馬車馬日記 - バシャバシャのうわさ

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09

27

12:17
Thu
2012

No.0261

著者 舞城王太郎 『JORGE JOESTAR』

今日は最近読んだ本の紹介になります。


まあいつもの通りというかジョジョ物です。


「VS JOJO」シリーズ3戦目!!

舞城 王太郎さんの『JORGE JOESTAR』になります。


題名を読めば分かるようにジョージ・ジョースターの奇妙な冒険を描いた

内容なのですが、ジョージ一世では無く、ジョナサンの息子である

ジョージ二世の話になります。


ジョジョの奇妙な冒険の原作をお読みの方は分かると思いますが、

ジョージ・ジョースター二世といえば、

イギリス空軍のパイロットだが、軍に潜む屍生人の正体を暴こうとして

逆に殺害されてしまう。

という人物でした。


あのジョナサンとエリナの息子で、リサリサを妻とした人物にしては

ちと淡白な歴史ですね。


正直結末も分かっているし、波紋戦士の時代に波紋の才能はあっても

修行しなかったという公式設定もあるので、そこまで大した内容ではないだろう。

と高をくくって読み進めましたが、私の予想の遥か上をいく内容でした♪


以下、大幅にネタバレを含むので、未読の方は「絶対に読まないでくださいネ☆」



20120927093445001.jpg

「VS JOJO」シリーズと言えば、一戦目は上遠野浩平さんの

『恥知らずのパープルへイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』、

5部好きの方なら誰でも気になっていた「フーゴ」のその後を補完する内容でした。

二戦目の西尾維新さんは

『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』、

1部と3部をDIOの視点から書いた内容でした。


共にジョジョの奇妙な冒険の世界観を壊さないように書かれており、

個人的には楽しんで読ませては貰ったのですが、

あくまで荒木飛呂彦先生の書いたジョジョの世界観の中で歯抜けになっている部分を

奇麗に穴埋めしたような内容で、悪く言えばオリジナリティには欠ける

という印象でした。


そこで三戦目となる今回の『JORGE JOESTAR』ですが、

最初に記載したように表題となるジョージ二世自身が波紋使いではない、

空軍のパイロットで屍生人に殺される。

と言う公式設定があるので、内容としては高をくくっていました。


しかし、本書の内容と言えば

それこそ先にジョジョ小説を書いたお二方が嫉妬しちゃいそうな位

ぶっ飛んだ内容でした。


20120927093445002.jpg


まず、自分が何より素晴らしく気に入った部分は、

ぶっ飛んでいる部分、、、では無く基本を踏まえていると言う点です。


特徴的なのが第一部直後のエリナとDIOの関係性の描写で、

今まで自分の中でモヤモヤとしていた棺の問題や、エリナ自身の芯の強さ、

極限状態でのDIOとの駆け引き、どれをとっても完璧でした。



次に気になるのが、この小説を読む上でさけては通れない

多彩な登場キャラクター。

主な分け方として、


・原作基準のキャラクター

・オリジナルキャラクター

・原作の登場人物をちょっと弄ったキャラクター

・原作登場キャラクターと同じ名称だけどスタンドが違うキャラクター

・原作と名称もスタンドも同じだけど立ち位置が違うキャラクター


様々なアレンジを加えられたキャラクターが登場するのですが、

この中でも特に重要なのが「もう一人のジョージ・ジョースター」と

「九十九十九」と言う2人の名探偵です。

※共にオリジナルキャラクターで、九十九十九に関しては舞城氏の書く

 探偵小説の主人公のようです。


正直この二人、舞城氏の作風を良く知り好んで読む方には自然に

受け入れられると思うのですが、私のように舞城氏の作品を

初見の者にとっては面食らうと思ういます。

そして良い意味で期待を裏切られました。


他のオリジナルキャラやアレンジキャラもかなり絶妙で、

中でも虹村兄弟なんかは名前聞いた時点で吹き出しそうでした。


但し引っかかる部分もあり、それが九十九十九が登場する度に語る

「ビヨンド」と言う概念。

どうもこの「ビヨンド」と言う言葉だけは、あえて語ると白けさせる

要素があったと思います。



それともう一点、気になるのが「舞城 王太郎」さんの書いたイラストです。

この試み自体は非常に好感が持てました。

本来この本を手に取る読者が見たいのは、荒木先生の書き下ろしイラストだと思うのですが、

「俺はそんな周りの目なんか気にならないほどジョジョ愛に溢れてるんだぜ。」

と思い知らされるような感じですね。

(はたから見れば恥ずかしくなりそうな愛ですが、、、)


20120927093445003.jpg



物語後半はまさにお祭り状態で、夢の対決のオンパレードなんですが、

これでこそ「VS JOJO」だぜっ!!と思い非常に楽しめました。

(特定のキャラクターのファンにとっては納得いかない所もありそうですが...)


何より「カーズ先輩」の最強っぷりは凄まじく、後半の主人公はカーズなんじゃないかと

錯覚させられる程でした。

6部で謎とされている「天国への行き方」の方法や動機も、西尾維新さんの

『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』ではかなりサラッと

書かれただけでしたが、この作品では全力で向き合っていました。

一言で言うなれば「DIOってスゲ~~~!!」って感じですね♪



最後の落とし所はちょっとハッピーエンド過ぎるかなって気もしますが、

これだけ引っ掻き回したんだからこれはこれでありかなって気もします。

何より後味も嫌味じゃないですしね。




最終的な感想として、ジョジョ奇妙な冒険の単行本の冒頭に載っている

「ジョースター家の家系図」に書かれた寂しそうな「ジョージ・ジョースター」が、



『聞いてくれよ。

 実はジョージ・ジョースターがこの中で一番奇妙な冒険したんだぜ!!』



と言える様な作品を書いてくれて、ありがとうございましたァン!


20120927093445004.jpg

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Rovin [No.589 - 00:19 2012]
こんばんは♪
ようやく読み終わりました!
いや~、面白かったです。確かにもう1人のジョージとツクモジュークはジョジョキャラからは離れてる気がしましたが、オールスター的な登場人物達にかなり驚かされましたよ!
読んでいく内に、まさかカーズ?やっぱりか!しかしアルティメットだなあ~って感じで、普段小説とかの活字は苦手なんですが読んじゃいましたよ♪時間かかりましたが(笑

しかし、作者さんはほんとジョジョを理解しているな!と思いましたよ~。
原作どうりのボススタンドの戦いはなるほどなあって納得しちゃいましたし。
今回は活字を読む一歩を踏み出してくれてありがとうございました!(笑
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Rovin [No.590 - 00:21 2012]
すいません、踏み出させてもらってありがとうございます!
の間違いです(笑
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basyabasya [No.592 - 08:08 2012]
Rovinさん


おはようございます♪
読了おめでとうございます!


まさにオールスターですよね♪
その中でもカーズの存在感は群を抜いてますが、、、


それとエリナ、リサリサ、ペネロペの女性陣が
かなり良い活躍してるんですよね。
オリジナルキャラの中ではペネロペは
一番完成度高いとおもいました。


活字は自分も普段からそんなに読まないのですが、
漫画以上に没頭できる感じが良いですよね♪
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